第33回 福知山マラソン

晴れ朝6時位に起床。 今日はいよいよ福知山マラソン。 朝ごはんは、昨晩ホテル到着前にスーパーマーケットで菓子パンを購入してあるので、福知山に向かいながら食べることにしよう。

6時50分くらいにホテルをチェックアウト。 車で福知山駅に向かう。 今回は駐車券申し込んであったけれど、駐車場は第14駐車場、由良川沿いの河川敷となる。 ここが一番大きな駐車場で1000台くらいは止められると思うのだけど、出口が1箇所しかなく、いつも出るのに1時間以上大渋滞との情報がある。 なので駐車券を使わずに、福知山駅前のいつも停めているコインパーキングに停めた。 24時間700円の駐車場だ。
ここに車を停めて、駅前から出ているシャトルバスに乗って会場の三段池公園へ。 由良川の橋を渡る所で、既に駐車場の渋滞が起きていて、バスが会場に着くまでに25分くらいはかかったと思う。
書道部の応援 マラソン会場

昨日受付をしているので、このまま待機所に向かう。 男子更衣室&待機所は体育館、女性更衣室は小体育館、男女兼用の待機所は武道場になっていて、昔は男子専用の体育館にいたが、男女兼用の武道場の方が居心地がいいので、ここ数年はそちらで待機している。 いつもはレジャーシートを敷いているが、今回は柔らかい1畳くらいのマットを持ってきているので座っていても冷たくないし痛くもない。 だけど、ほとんどこのマットの上にはいなかった。

まずはトイレに行き、走るための準備をする。 トイレの後は貴重品を預けに体育館へ。 ここで痛恨のミスをしてしまった。 財布と車の鍵を預けたのだが、絆創膏を財布に入れっぱなしで預けてしまった。 あとで絆創膏が無いことに気付いた。 係員に言えば貴重品は取り戻せたと思うけれど、行くのも面倒だったし、たかが絆創膏なので…… いつもは右足小指のマメ防止で絆創膏を貼っているが今回は無しで行こう。 乳首にも擦れ防止で絆創膏を貼っていたが、レース終わって2日後くらいに痒くなるし、今日は雨の心配はないので、擦れることも無いだろうと思って、乳首への絆創膏は無し。

それと車の中にも忘れ物をしてしまった。 車の荷台に軍手が大量に入っているのだけど、軍手を持ってくるのを忘れてしまった。 軍手は手袋代わり。 もちろんジョギング用の手袋は持っているのだけど、レースの時はいつも軍手を着用している。 スタート前は寒くて防寒で軍手をしているが、走り出して数キロで暑くなって軍手を外す。 そしてゴミ箱に投げ捨てる。 軍手なので捨てることができる。 これがジョギング用の手袋だったら1,000円以上するので、もったいなくて捨てることができない。 かと言って、最後までポケットに入れておくのも邪魔になる。 なのでいつも軍手を愛用していて、気軽に捨てているのだ。 その軍手を忘れてしまったが、スタート前と走り出してからの数キロ我慢すればいいだけなので、今回は無しで行くしかない。

トイレには全部で3回行き、最終的な準備をしてから4回目のトイレへ。 もうスタート整列が始まっているので、トイレも結構混雑していた。 9時20分くらいから15分くらい並んでトイレを済ませて、9時43分くらいにスタートの整列へ。 整列は9時45分まで、スタートは10時だったが、実際にスタートブロックがしまったのは55分くらいだった。

今回自分はBブロック。 結構遅くブロックに入ったので、Bブロックの後ろの方だけど、自己ベストを狙いにいくわけではないので、整列位置はそれほど気にならない。
本当は自己ベストを狙うレースにしたかったのだが、2週間前に痛めた内転筋とアキレス腱がまだ不安で、今日はどんなレースになるか全く想像がつかない。 だけど、昨日熟考した結果、3時間20分を切れるペースで走っていくということに決めてある。 なので、行ける所までキロ4分30秒代後半で走ることとなっている。
目標は3時間20分切り、ダメなら3時間半切り、それもダメなら4時間切り、それも無理だったら完走、と4段階の目標設定である。 木曜日のジョギングでは12kmで足が痛くなったので、2日休んでいるとはいえ、今日はどこまで足の痛みが出ずに走れるか。 最初から完走を狙って、キロ6分で走るプランなど無い、とりあえず目標ペース通りに走って、痛くなったらその場その場でプランを練り直して何とかすると決めてある。

今回の格好は、上は愛南トライアスロンの紫半袖Tシャツ、ミズノのハーフパンツ、アシックスのハイパースピード5、スポーツデポの5本指ソックス、雨の心配がないのでキャップは無し、軍手も忘れたので無し、スマホや小銭も無し。 スタート時は防寒でダイソーのレインコートを着用。
ジェルは2本。 15kmくらいでアミノサウルス02レモン味、これはカフェインが入っていないタイプで足の疲労を軽減するのを目的として飲む。 25kmくらいでメダリストカフェイン200冴。 これはカフェイン200mg入っているので、カフェイン効果で有酸素運動継続能力を上げる効果を期待している。 モルテンはカフェイン100mgなので、2倍入っていることになる。 多ければ多いほど良いというわけではないが、モルテン以上の効果を期待している。

10時の号砲で福知山マラソンがスタートした。 スタートしてすぐは大混雑だけど、これは仕方がない。 100mほど走って左折してから1kmくらい続く下り坂。 下り坂だけど混雑しているので、最初の1kmは4.59と結構遅い。 ただ焦っても仕方がない、これから徐々にスペースができてくるので、じっくりと走っていこう。
2kmくらいで大分走りやすくなり、4.34と目標通りのペースになってきた。 2km過ぎて暑くなりレインコートを脱いでズボンとお尻に挟んで収納。 3kmで由良川を渡る橋の上り坂があるのだが、この上り坂を上っている途中で、左の内転筋に軽い違和感を感じた。 だが、痛いとかそういうわけではなく、ただ感じただけ。 まだ3kmなのにこんなに序盤から痛くなったらたまらない……

由良川を渡る橋を通過し左折し、福知山城の方へ走っていく。 ここを走っている時、折り返したサブ3グループとすれ違う。 サブ3は速いなぁ。 まだ4kmくらいなのに、もう1分くらいの差は出来ている。 いつかサブ3を目標としたいが、かなり先の話になりそうだ。

福知山城下の交差点で折り返して、福知山市中心部に向かって走っていく。 御霊公園の前で太鼓の演奏、そのすぐ先が5km地点。 5km通過は23分34秒。 先日の富山マラソンの、どの5km区間の通過よりも速いタイム。 出だしの1kmこそ遅かったけど、4分30秒台で押していけてる。

8km付近で最初の給水。 福知山は序盤の給水ポイントは少なく感じる。 ここで給水をし、由良川を渡る橋の上り坂を走っていく。 橋を渡ると左折し、ここから25km地点までひたすら由良川沿いを走っていくことになる。
次の給水は11kmくらいだったかな? その手前に復路の給水ポイントがあるのだが、これは復路専用なので往路ではまだ給水は用意されていない。 11kmの給水の先は定期的に給水ポイントがあるので、ここまでの給水プランは大事である。

特に苦もなく淡々とペースを刻んで走っていく。 まだ全く疲れていないけれど、15kmまで達したので、準備してある「アミノサウルス02」を飲むが、レモン味が酸っぱくてメッチャ不味い…… そして手がベトベトになった…… 次の給水地点で水を取って、手を洗い流したが。 ずっと4分30秒台後半のペースを刻みながら、21.1kmの中間点まで走ってきた。 手元では4分36秒~39秒くらいのタイムが多いので、自己ベストと同等のペースかも?と思っていたが、中間点の通過は1時間38分17秒。 単純に2倍すると3時間16分34秒なので、自己ベストペースよりは2分くらい、ハーフの地点では1分くらい遅いことになる。

先程のジェルの効果があったのかなかったのか不明だけど、体感としては何も変わらなかった。 15km過ぎて何も変わらないということは、効果があったと考えるべきか? 本来だと疲れてくるはず??
25kmの折り返しを超えてから、2本目の「メダリストカフェイン200冴」を摂取する。 これもメッチャ不味かった…… ここから30kmまで軽い上り勾配なので、心肺を楽にしてくれる効果を期待していたが、これも効果は全く感じなかった…… そして30kmくらいから段々ときつくなってきた。

だが、今はもう30km地点なので、残り12km。 12kmなんて普段のジョギングコースと同じ距離なので、大したことは無いはず、毎日走っているコースを思い浮かべれば余裕、と気持ちを騙しながら走っていくが、ここから先は4分30秒台は出ることはなかった。 だけど、5分を超えないタイムで粘って半分くらいは50秒台、半分くらいは40秒台で走り続けていく。

31km、33kmくらいの給水地点では、青い帽子に「F」と書いてある高校生の女子野球か女子ソフトチームが応援してくれている。 例年ここの給水所を担当してくれていて、往路からメッチャ大きな声で声援を送ってくれているが、去年までは野球帽は被ってなかったと思う。

25km地点で摂取したカフェイン効果は全く感じずに走っていく。 35km通過し「残り7km」と思いながら走っていく。 37km通過し残り5kmの看板が出現。 タイムをハッキリ覚えていないけれど、手元の時計で2時間55分くらいだったと思う。 走りながら「キロ5で走ったら25分かかるので、3時間20分ギリギリだ」と考えた記憶がある。 しかも福知山マラソンは最後が上り坂。 ここからの4kmをキロ5で走ったら3時間20分は超えてしまう、という思いで、気合を入れ直して頑張って走ったが、思いとは裏腹に体は動かない……

38km通過しあと4km。 4kmなんて普段走るのが非常に面倒だったり調子悪いときに適当に走る、身の回りのコースで最短の「3.8kmコース」と同じ距離じゃないか、と思いながら耐えて走る。
40km通過しあと2km。 いつも走っているコースで公衆電話があるのが残り2kmの地点。 ここから普段走っているゴール地点なんてあっという間じゃないか、と思いながらさらに耐えて走る。
最後の信号を左折し、ここからゴールまで最後の坂が待ち受けている。

頑張って腕を振っているが全然足が動かないしペースもメッチャ落ちている感じがする、心拍数も爆上がり。 ラスト400mくらいの場所に運営の巨大スピーカーがあり、サザンオールスターズの「希望の轍」が流れている。 ここは毎年この曲が流れていて、最後の坂への活力となるが、きつすぎる…… 42km地点の看板を通過し、残り200m。 ゴールはもう目の前に見えている。 だが、体が全然動かないし呼吸も非常に苦しい。 最後は格好良くラストスパートをしてゴールしたかったが、全くする余裕はなく、もがくように走って何とかゴールラインにたどり着いた。

ゴール地点ではOS1を配布しているボランティア学生がいたが、OS1が美味しく感じた。 なので軽い脱水気味なのだろうか…… 一気に紙コップ2杯飲み干した。 給水所でスカイウォーターを飲み、すぐ先でアリナミンを貰って一気飲みし、完走メダルをもらって、地獄のような30段くらいの階段を上って、豚汁をもらって…… ゴール後のウイニングロードを歩いていくが、この道が上り坂か階段なのがきつい…… 数年前、ゴール地点を坂の上ではなく、坂の途中に変えたので、どうしてもゴール後に坂の上まで行かなくてはならないので、このような導線になっているが、今日みたいなレース展開の場合はゴール地点が少しでも下にあって助かったと思っている。

貴重品を取りに行き、待機所に戻って体を休める。 疲れすぎてため息しか出ない…… 目の前の広場では出店やキッチンカーで賑わっているのだが、疲労困憊すぎて軽い吐き気もあるので、ここでは食べないほうがいいだろうな……

ゴールしてから20分くらい経つが、両足の太もも・膝・ふくらはぎと痺れるような痛さに襲われている。 こんなに足を酷使したの久しぶりかもしれない。 いやー、ほんときつかった!
落ち着いてから着替えをして、ゴール後1時間くらい経ってから会場を後にする。

シャトルバスで福知山駅に戻り、コインパーキングに停めている車に荷物を全て置く。 体調も大分戻ってきたので、ご飯でも食べようと思ったがビールも飲みたい。 だけど車がコインパーキングにあり、ビールを飲んだら車が動かせなくなる。 コインパーキングからホテルの駐車場まで、直線で150mくらいなのだが、車を移動してから、またご飯を食べに行くのも面倒だなと思って、セブンイレブンで済ませることにしてしまった。
それほどお腹が空いているわけでもないし、夜は飲みに行くので、冷凍のペペロンチーノとハイボールだけにした。

車をホテルの駐車場に移動して、ホテルにチェクイン。 今回泊まるホテルは前回と同じく「福知山アークホテル」。 1泊7,200円で明日の朝食をつけて8,000円。
福知山アークホテル ホテル ホテル

部屋で浴槽にお湯を張りながらペペロンチーノを食べてハイボールを飲む。 部屋がかなりニンニク臭くなったがそれは仕方がない…… ペペロンチーノ美味しい。
ビジネスホテルの小さな浴槽だけど、いい感じの温度にして1時間40分くらい入っていた。 体は痛いが体力は完全回復した感じがする。

夜は、毎年行っている「地下酒場」へ。 ここで地元のSさんという人と知り合って、完走祝で日本酒をご馳走になってしまった。 このグループの中に鋳造所の人がいて、福知山マラソンの完走メダル製作を請け負っていた会社らしい。 今までメダルはなくて、完走Tシャツのみだったのだが、今年は参加賞がTシャツで、完走したらメダルがもらえる形に変更になっていた。 なので、福知山マラソンでメダルを貰ったのは始めて。 結構重くて、その重いのが重厚感があって良い。

かなり飲み食いして、1人なのに8,000円弱かかってしまった。 だけど楽しかったなぁ。 毎年の福知山マラソンは、この店に来るのも一つの楽しみである。

流石に今日は疲れたので、21時半くらいには寝た。

今回の福知山マラソン、2週間前の時点ではDNFしようか本気で迷うほど足の状態が悪かった。 だけど無理を通して走って、結果的には最後まで脚はなんとかなり、タイムも狙っていたタイムが出たので結果オーライ。
そして、なにげに今回のタイムは福知山マラソンでのベストタイムとなった。 今までの福知山ベストは2022年の3時間26分20秒なので、7分くらい更新。
福知山は、初めてサブ3.5を達成した喜びの地であり、唯一のマラソンDNFしたことのある苦しみの地でもある。 そんな福知山に来年もエントリーしようと思っている。