第6回 あかがねマラソン

雨朝は5時半に起床。 今日は三女の野球が6時50分集合なので、6時20分くらいに家を出発する。 自分は愛媛県の新居浜市で「あかがねマラソン」とういハーフマラソンがある。 7時半~8時半に検温などを済ませないといけないので、三女と同じ時間に出発しなくてはならない。 昨夜帰ってきたのが遅くて、荷物準備がバタバタだったのと、睡眠時間も長く取れなかった。
忘れ物がないか心配しながら、三女を集合場所まで送っていき、そのまま高速道路で新居浜ICまで。

会場の「山根公園」は新居浜ICから2kmくらいの距離なのですぐに到着。 河川敷に駐車して、会場の山根公園へ、徒歩3分くらい。 検温をして検温済みのリストバンドを巻いて、更衣所になっている体育館へ。 福知山みたいな感じかなと思ったけど、体育館にはあまり人がおらず。 壁際に間隔を開けて座っている人たちがいるくらいで、福知山のような混雑はなし、大の字になって寝られるくらい、余裕でスペースは取れる。
着替えて何度もトイレに行く。 貴重品は100円返却式のコインロッカーがあるのでそこに預け、荷物自体は体育館に置いておいてもいいのだけど、荷物預かりがあるので預けてきた。
今はまだ防寒着を着ているが、体育館にはこの防寒着と、雨予報なのですぐに体を拭けるようにタオル、今飲んでいる飲み物のみを置いていくことになる。
ゴール

福知山マラソンが終わってから足の調子が良くなく、先週水曜日の大会後、2回しか走っていない。 今日は「ダメだろうな」という気持ちでここまで来ているので、どんなモチベーションで望もうか。
ハーフマラソンなので雨でもなんとかなる距離ではある。 走る格好は、上は無地のナイキの白Tシャツ、下は最近レースで履いているニューバランスの短めのハーフパンツ。 靴下はスポーツデポの5本指なのだが、今回は左足首の調子が思わしくないのでテーピングを巻く。 普段はテーピングしないが、今日のレースは耐えてもらわないと困るので、ここぞという場面でのみ巻く秘技。
コンプレッションタイツは履かないつもりだったが、足がダメでペースダウンした場合寒そうだなと思って履くことにした。 雨なのでキャップ、軍手持ってくるの忘れたので、モンベルの薄い手袋、これは途中で捨てるわけにはいかない。 雨のレースは乳首から出血することがあるので予め絆創膏を貼っておく。 スマホや補給食は無し。
待ち時間が寒いので、45Lのゴミ袋を持ってきているので、穴を開けて頭からかぶる。 これはスタート直前かスタートしてからすぐ脱ぎ捨てる。

スタートは9時10分から。 9時からは5kmの部がスタートし、その直前にセレモニーがあったので見てきた。 短距離オリンピアンの渡邉高博さんと、二代目山の神の柏原竜二さん。

そしてすぐにハーフマラソンのスタート時刻となった。 ハーフマラソンはウェーブスタートで、第一ウェーブが9時10分、第二ウェーブが9時11分、第三ウェーブが9時12分と、1分間隔で3ウェーブある。
自分は第一ウェーブ。 スタートの号砲がなり、あかがねマラソンが始まった。

あかがねマラソンは、5km地点から折り返しの13kmくらいの地点まで延々と上り坂が続く。 スタート地点の標高が50mくらいで、折り返し地点が450mくらい。 8kmで400mも上る激しいコースとなっている。
折り返しコースなので、折り返してからは、8kmで400m下る、足に非常に悪いコース。 初めて走るレースなので、どんなになるか全く想像ができない。

出だしの5kmはほぼ平坦なので、そこまでの区間に心拍を整えたり自分のペースを見つけたりしなくては。
参加人数が少ないのでスタート地点は数秒で通過。 スタート直後も全く混んでいなくて走りやすい。 自然な感じで走っていたら、出だしの1kmが4.33とハイペース。 そのままの流れで5kmまでを、4.32、4.21、4.20、4.39といい感じで走っていく。 足はテーピング巻いているお陰で全く痛くない。 3kmくらいの地点に給水ポイントがあったのだけど、オフィスで使うような普通の長机が2つ置いてあるだけの、非常に短い給水ポイントだったので、取り逃さないように注意しないといけないな。 多分、これから出てくる給水ポイントも同じような感じだと思うので。

山根公園前を通過して、いよいよ山道に入っていく。 出だしは上りではあるが、それほど急な傾斜でもない。 いいテンポで走っていき、4分台維持できているのでこれはいけそうだな、とか思っていた。
道の駅「マイントピア別子」を超えてしばらく行くとループ橋がある。 ここに看板があって「標高200m」と書かれていた。 まだ半分も上っていない。 ループ橋自体、全国的にも珍しいけれど、そこを走れるなんて気持ちがいいのだが、今は気持ちがいいよりも苦しい。 だけど、ループ橋を超えてからが、このコースの真骨頂だった。 傾斜がループ橋前とは違ってきつくなる。 トンネルが2本連続であり、トンネル内は傾斜が抑えられているので助かったが、トンネル出てからは傾斜がきつい。
10km通過が46分30秒くらいだったと思う。 かなりきついが、思っていたより通過タイムは速かった。 11km超えて「もう少しだ」と思い始めたが、きつい傾斜が続く。 12km超えても斜度は変わらず、というか、よりきつくなっているように感じる。 かなり苦しい中走っていき、ようやく前方に折り返し地点が見えてきた。

必死の思いで折り返し地点まで走って折り返す。 そこからコースがガラリと変わった。 今までは心肺が非常に苦しい走りだったが、ここからは全身が非常に苦しかった。 今は心肺が戻ってないので心肺も苦しいが、斜度がきつすぎて前につんのめりそうになるくらいスピードが出る。 これはやばい。 下りでよく足首を痛めるので、特に意識して足が斜めに接地しないように意識しながら走っていくが、意識する暇もないくらい足が前に出ていく。 太ももや膝にかかる体重も相当。 そして日頃腹筋を鍛えて体幹を強くしているが、それでもブレるほど上半身にも来る。

心拍が苦しいのはちょっとしたら落ち着いたが、足が非常に厳しい。 だけど、余裕で3分台が出る速度なので、ある意味楽しい。 上ってくるときは、次の給水地点が待ち遠しかったが、下りでは次々と給水地点が出現するような感じがする。 ループ橋も楽しく下っていくことができた。
下っていくに連れて、斜度が緩くなっていく。 マイントピア別子を超えると、緩やかな下りになるのだけど、緩やかな下りは非常にきつい。 走っても全然前に進まない感じがする。 箱根駅伝6区の山下り、ラスト3kmが平坦で上りのように感じる、とはまさにこのようなことなのだろう。
緩い下りでこんなにきついってことは、平坦になったらやばいな。 幸いにもこのコースはゴールの数百メートル手前まで下りが続く。
13kmで折り返して、あっという間に19km通過して、ラスト2km。 斜度が緩くて厳しいが、ラストスパートをかける。
ラップタイムは見ているが、通算時間を見てなくて、最後にもう少しペースアップしてゴール。 ゴールしてから時計を確認したが、1時間33分51秒と表示されていた。 正式タイムは1時間33分46秒。 グロスは同57秒。 今までのハーフマラソンの自己ベストが1時間34分11秒だったので、こんなやばいコースで自己ベスト更新してしまった。

ゴール後も結構余裕があって、柏原さんを見に行ったり、トークショーを見たり、終わった後も楽しんだ。 コロナの影響で出店が1店舗もなかったのは残念だったけど、完走後にもらったどら焼きと愛媛でいう天ぷらを食べてエネルギーは補給できた。
トークショー

収容車が通過した後は交通規制が解除され、今走ったコースが車で通れるようになった。 参加賞にマイントピア別子の温泉のチケットがあったので、雨で冷えた体を暖めに温泉に行く。
色々入った後、最後にジェットバスに入ったのだけど、地元のおじいさんと話していたら、ジェットバスに20分くらい入っていることになってしまって、かなり暑かった。 おじいさんは75歳くらい? 50年前は城東町で遊んだとか、30年くらい前まではよく香川の温泉巡りをしていたとか、昔話を話してくれた。 今は引退して家庭菜園でレモンやいちじくを作っているとのことだった。

帰りは一般道で途中まで走って、土居の「和風レストラン 松」でお昼ごはん。 イクラ丼ときつねうどんを食べてお腹いっぱい。 この店、実は過去に2度か3度来たことがあって、知っている店なので安心して入ることができた。
和風レストラン 松 イクラ丼、きつねうどん

食べ終わってからは土居ICから高速道路に乗るが眠すぎて高瀬PAで一旦休憩してから帰宅。

今日のハーフマラソン、前日までのコンディションは絶望的で、ワースト・もしくはDNFになるんじゃないかと心配していた。 だが、テーピングのおかげもあって、高低差400mもあるコースでなぜか自己ベストがでた。 それを考えたらフラットな丸亀ハーフならより好タイムが期待できると思われるが、多分そんなに上手くはいかないと思う。 フル3連戦の後のハーフなので、21kmって短いなぁとも思った。
普段のハーフマラソンなら14~17kmくらいが結構きつく、18kmからのラスト3kmも必死なのだが、今日のコースは13kmまでが正念場なので、後半は非常に速く終わってワープしたような感じだった。 「変な」と言ったら失礼だけど、こんなハーフマラソンもたまにはいいかな。 参加人数が少なくて快適だった。